2020/05/01

タイ王国の木管楽器 / ピー (Pee)

ピーは、タイの管楽器。
長さ40cmほどのピー・ナイや30cmほどのピー・ノークなどがある。
現在の木管楽器は左手が手前で右手が遠い側にして演奏する。ただ、昔むかしは、持ち方は統一されておらず、ヨーロッパでは、左右どちらで構えても演奏できるように設計された楽器もあった。

さて、この楽器タイのピーは、どちらかというと右手が手前という持ち方のほうが多いみたい。写真や動画をみるとほとんどが右手手前だった。
このイラストも右手手前で描いてある。
タイ王国の木管楽器 ピー pee
タイの木管楽器 ピー
リードを備えた木管楽器でダブルリードの木管楽器で、リードはヤシの葉を使っているという。
もともと、reed は葦(あし)のことで、リード楽器は葦の茎を使っているのが一般的。だから、楽器のリードはリードと呼ばれる。
そんな中で葦ではないリードというのは、なんかややこしいが、まあいいか。

ちなみに、pee というのは 英語の幼児語で「おしっこ」のことだそうで、peeを検索すると おしっこに関する記事が出てくるので、楽器の pee を探すのはちょっと困難だ。

2020/04/07

テノーラ(カタルーニャのショーム)

テノーラ(Tenora , Catalan shawm)

テノーラ  tenora は、スペインのカタルーニャ(カタロニア)で使われているダブルリードの木管楽器。カタルーニャのショーム(Catalan shawm)と呼ばれている楽器のひとつで長い管を持っている。
現地語の tenora は、いわゆる テノールのことで、その音域から名付けられている。
Catalan shawm / Catalan tenora

2020/03/08

バスーンとファゴット

外国から来た言葉は名前が複数あって混乱する場合がある。
外来語の場合、英語だったり、フランス語だったり、イタリアやスペイン、ドイツと様々。

外来語の多い楽器の名前も統一されず、いろんなカタカナ表現で呼ばれたりする。例えば、コーラングレとイングリッシュホルン、ハープシコードとチェンバロ、トロンバ マリーナとトルムシャイトなど。ピアノなんかは英語であっても、もともとはイタリア語だ。

日本へはヨーロッパ各国からも英語圏からも言葉が入ってくるので、名前が統一されないのは致し方ないのかもしれない。

さて、低音木管楽器のバスーンとファゴット。
これは、どちらも同じ楽器の楽器名として使われており、日本ではファゴットのほうが若干多く使われているようではある。
ファゴットは ドイツやイタリアの名称であり、バスーンは 英語だ。日本では英語表現を主に使う傾向がある中、ヨーロッパの言葉を優先して使っているというのが現状のようだ。

さらには、バスーン と バソン も区別されていて、フランス語から来ているバソンは、バスーンとはちょっとキー配列なんかが違う。
バスーン  bassoon(fagotto)
標準としてのバスーン。「bass...」という言葉が入っているとおり「低音の...」という意味合いがあり、2枚リードの管楽器の中では低い音が得意だ。



ダブルバスーン  doublebassoon(contrafagotto)
もともと低い音程の楽器ではあるけれども、さらに低い音が出るのがダブルバスーン。バスーンより1オクターブ低く、最低音はピアノの最低音とほぼ同じで、メッチャ低いのでブルブルという感じの音に聞こえる。



テノルーン  tenoroon(tenor fagotto)
「bass」代わりに「tenor」の言葉が冠される。木管楽器としては比較的低い音だけどバスではなくテナーの位置にあるということになる。バスーンより5度高い。






2020/02/02

伝統的なダブルリードの木管楽器

伝統的なダブルリードの木管楽器
チャルメラや篳篥の仲間
伝統的なダブルリードの木管楽器。


アルガイタ algaita(アルジェリア)

グアンズ 管子 guanzi(中国)

シャーナイ shahnai(インド)

スオナ 哨吶 suona (中国)

ズルナ zurna(トルコ)

テピョンソ 太平簫 taepyeongso(韓国)

ドゥドゥク duduk(アルメニア)

ナーダスワラム nadaswaram(インド)

ビシグール bishguur(モンゴル)

ひちりき 篳篥(日本)

ポンマー pommaer(ヨーロッパ)

ミズマール mizmar(エジプト)

ダブルリード(double reed)は、リード木管楽器の音源に当たる部分。乾燥させた葦(あし)を薄く削ったものを2枚重ね合わせてある。 また、篳篥やドゥドゥクなどのように葦をペッタンコにつぶして平らにしたものもある。

これらの伝統的な楽器は、ヨーロッパではメカニックに操作でき、安定して孔を塞ぐキーを取り付けるなどしてオーボエやファゴット、イングリッシュホルンなどに発展していく。


2019/12/05

フォルクローレ

Andean folclore
南アメリカ・アンデス諸国(ボリビア・ペルー・エクアドルなど)の民族音楽。

南米アンデスのフォルクローレで使われる楽器 Andean folclore


アンデスの民族音楽とはいうものの、先住民の伝統的な音楽にヨーロッパの音楽文化が大きく影響している。アンデス地方の民族楽器とされるチャランゴは、1600年頃 スペイン人が持ち込んだ弦楽器を元に作られたということだ。
さらに近年、バイオリンやギターなどの世界標準の楽器が加わるなどして、西洋音楽の要素が増してきているかもしれない。

チャランゴ Charango
もともとは共鳴胴がアルマジロの甲羅で作られていた(現在の新しい楽器は木製)。
弦は、2本づつ4コースなので、8本の弦を備えている。

ケーナ Quena
葦の筒でできた笛。日本の尺八を小さくしたような楽器。

サンポーニャ Zampona
長さの異なる葦の筒を複数並べてある。

ボンボ Bombo
長い胴体のバスドラム。
合奏の時は、ストラップで吊るして両手にもったバチで叩く。


2019/11/14

ファド

ファド (Fado)は、ポルトガルの民族歌謡。レストランなどでうたわれる大衆の歌。
Fado は「運命」とか「宿命」というような意味があるようで、喜び、悲しみを歌い上げるのが本来であったが、もっと気軽な歌詞も増えてきているらしい。
伴奏には弦楽器が使われる。
ファド fado で使われる楽器


ポルトガル・ギター
ポルトガルでは、ギターラ guitarra(つまりギター)というと、この楽器を指す。
12本弦で2本組になっているので6コース。

ギター
ポルトガルでは、ギターをビオラ viola と呼ぶ。

ベース・ギター
ポルトガルでは、ビオラ・バイショ viola baixo。ビオラはギターのことなので、つまりベース・ギターのこと。
音響胴を持つアコースティックのベースギターだ。


ファドの女王
アマリア ロドリゲス

ファドの女王とも呼ばれるアマリア ロドリゲス(1920-1999)。google のlogoに使われた画像をコピーさせていただいた。
背景にポルトガルギターが描かれている。


2019/10/05

マリアッチ mariachi

マリアッチは メキシコの楽団。
各バンド固有のコンサートもあるが、お祭り、宴会、記念日など、めでたい場面で活躍する。
マリアッチの語源は「マリア様」から。そして、めでたい場面の代表である「結婚する」という意味の、マリアージュ (mariage フランス語)も重ね合わされた名称らしい。
メキシコの伝統的な楽団 マリアッチ
ラテン音楽といえば打楽器が頻繁に使われ、その種類も多い。なのに マリアッチは、なぜか打楽器をほとんど使わない。
楽団で使う楽器は弦楽器が多い。ギター、ギタロン、ビウエラ、アルパなど。管楽器ではトランペットやフルート。また、アコーディオンが加わることもある。

トランペット trumpet

バイオリン violin


バイオリン奏者は一人だけの場合もあるが、複数人が参加することが多い。


ギタロン guitarron
6本弦の楽器。フレットはない。低音を担当する。

ギター guitar
いわゆるクラシックギターでナイロン弦が張ってある。


メヒカン・ビウエラ(メキシカン・ビウエラ) Mexican vihuela
ビウエラ、古くから使われている弦楽器で色々な形のものがる。このビウエラは、ギターより少し小さく弦は5本。


アコーディオン accordion
ピアノ型白黒鍵盤のアコーディオン。

アルパ arpa
もともとヨーロッパの楽器だけど、グランドハープのような複雑な構造をもたない。中央アメリカや南アメリカではよく使われている。


2019/09/09

バジェナート Vallenato

Vallenatoは、コロンビアのフォークミュージック。カリブ海沿岸で生まれ、この音楽が定着したのはバジェドゥパル(Valledupar)という山脈に囲まれた 地域だといわれている。なので、Vallenatoは「谷間で生まれた」という意味である。
バレナートという表記を見かけることがあるが、Vallenato は、スペイン語なのでバジェナートだ(とはいえカタカナにすると少し発音が違うかもしれないが)。
ハカ バジェナータ Caja vallenata アコーディオン Accordion
コロンビアのバジェナート
アフリカ発祥と思われる太鼓がスペインの入植者とともにコロンビアにやってきた。その伝統的な太鼓は、 Caja vallenata として新しい素材で開発され作られるようになった。片面ヘッドで比較的 単純な構造をしている。

特別なアコーディオンではない。ただし、日本で普及しているピアノやオルガン式の白黒鍵盤ではなくボタン式だ。

木製のパーカッション。表面にギザギザを付けて、一部をくり抜いてある。金属ワイヤーのついたフォーク状のビーターでリズムを刻む。
この名前は、グアチャラカという鳥がいて、その鳴き声からきている。鳥としてはあまりきれいな鳴き声ではないかも。

2019/08/02

Middle Eastern musical instruments

Middle Eastern musical instruments


Arab qanun(kanun) player
Arab qanun(kanun) performer
The qanun  is a Plucked string instrument played either solo, or more often as part of an ensemble, in much of the Middle East, and Central Asia. 

https://digitalstamp.suppa.jp/musical_instruments_a/index.html

2019/06/17

ネイティブ アメリカンの楽器

ネイティブ・アメリカン(アメリカ・インディアン)の伝統的な楽器。
Native American flute

ネイティブ・アメリカンの縦笛 American flute
アメリカンフルートはアメリカ先住民の縦笛。アメリカインディアンはこの笛を、求愛・治癒などに使った。また、様々な儀式でも演奏されたという。

Native American / Apache fiddle / tsii'edo'a'tlアパッチ・フィドル Apache fiddle / tsii'edo'a'tl
アパッチフィドルはアメリカ南西部の先住民族のアパッチ族の人々に愛用された弓で音を出す楽器。
弦も弓の毛も馬のしっぽで できていることが多く、本体は乾燥地帯に生えているアガべ(Agave)という植物からできている。
この楽器は、ヨーロッパの入植者が北アメリカに持ち込んだフィドルを真似て作られたという。

ネイティブアメリカンのドラム
パウワウとは インディアン部族の集会のこと。音楽と共に踊って歌うカーニバル。
その時に使う おなじみの太鼓。

Cherokee turtle rattle
ラットル(ガラガラ)は歌や踊り、そして儀式にも、リズミカルな音を出すために世界中で使われてきた。
ネイティブアメリカンでもラットルは古くから式典や儀式に使われてきた。貝、木の実、角(つの)など様々素材が利用されているが チェロキー族には亀の甲羅を利用したラットルがある。


2019/05/03

スペイン・ガリシア地方の伝統楽器

ガリシアはスペイン北西部の大西洋に面した地域。
スペイン・ガリシア地方のスクエア・フレームドラム/パンデイロ pandeiro
ガリシア地方のパンデイロは正方形のフレームドラム。ブラジルのパンデイロと語源は同じ。
スペイン・ガリシア地方貝殻パーカッション/クンチャス cunchas
貝殻のパーカッション。帆立貝を こすり合わせたり 叩いたり

スペイン・ガリシア地方のドラム/タンボール tanbor
スネア(響き線)が付いた小型の太鼓。

スペイン・ガリシア地方のバグパイプ/ガイタ・ガレーガ Gaita galega
スペインでガイタはバグパイプのこと。ガレーガは「ガリシアの..」という意味。



2019/04/18

オルフィカ

ヨーロッパの古楽器 / 珍しい楽器
1800頃に作られた楽器。いわゆるピアノと同じ白鍵と黒鍵が並んでいる。弦をハンマーでたたくという構造もピアノと同じ。
全長130cmほどなので、野外に持ち出すこともでき、膝に載せたり、ストラップを使って肩にかけて演奏できる。現在の電子楽器であるショルダー・キーボード(キーター)より200年ほども前に この演奏スタイルが存在したのだ。

オルフィカ ピアノ(orphika / orphica) ヨーロッパの古楽器
オルフィカは、ドイツやオーストリアで愛用され、ベートーベンもこの楽器のために作品を書いたらしい。ただし、生産期間は短く、そんなに普及しなかったようだが。


2019/03/03

The five dolls ccompanist at the Girls' Festival.

3月、桃の節句。 ひな壇の人形は結婚式がとり行われている様子だそうだが、その場を盛り上げているミュージカル・クインテット。
五人囃子は、5人のバンドであるが、楽器は4種類。あとの一人はボーカルだ。
The five dolls ccompanist at the Girls' Festival. 五人囃子
五人囃子  
上のイラスト:「能楽イラスト+++フリー素材」からいただいています。

締太鼓
この太鼓は、締太鼓と呼ばれるもので、両手にバチを持って叩く。

大鼓
「おおかわ」または「おおつづみ」という。小脇に抱えて片手で叩く。バチは持たず素手で叩く。

小鼓
小鼓(こつづみ)は、肩のあたりに載せて片手で叩く。バチは持たず素手で叩く

龍笛
 
この笛は龍笛(りゅうてき)だと思われる。
見た目はほとんど同じの能管(のうかん)という笛もあるが、筒の内部に特別な仕組みをもっていて、効果音的な音を出す。



2019/02/21

クラリネット

1枚のリードを備えた管楽器。1700年頃 シャリュモー という管楽器を改良したのがクラリネットだとされる。
管の太さは同径で伸びていてベルの部分だけが広がっている。閉管構造ということで管の長さの割には低い音が出る。
ソプラノ・クラリネット soprano clarinet
ソプラノといっても特別なクラリネットではなく、一般にクラリネットというとこのクラリネット。
音域によって多彩な音色を持つ。


バス・クラリネット bass clarinet
ソプラノ・クラリネットより1オクターブ低い音が出る。


コントラバス・クラリネット contrabass clarinet
さらに1オクターブ低い・・・つまりソプラノ・クラリネットより2オクターブ低い音が出る。




2019/02/05

アフリカの民族楽器 弦楽器

アフリカの民族楽器 弦楽器のイラスト
アフリカの民族楽器 弦楽器
アフリカの弦楽器は多彩だ。
竪琴(リラ)型のもの弓形のもの。そして、ネック(棹)のある楽器では 弦をはじくもの、弓で擦るものがある。他には、少数派ではあるが イナンガ(inanga) などは ロングチター型だ。



 
弦楽器 図鑑


2019/01/03

笙の仲間

笙は、東南アジアで生まれた大発明の楽器だ。ハーモニカは笙のフリーリードという仕組みを参考に作られたといわれている。
ということは同じ仕組みのリード・オルガンもアコーディオンや ピアニカの商品名で販売されている鍵盤ハーモニカも笙が起源だといえる。
中国の笙(Sheng)
中国の笙(Sheng)
中国の笙(Sheng)
中国では 漢字で「笙」だけど、中国発音を無理矢理カタカナ表現にするとションとかシェンとかになる。日本の笙は中国の笙が原型になっている。


日本の笙
日本の笙
日本の笙は、雅楽とともに中国から伝来し宮廷音楽で使用される。東南アジアでは民衆にも愛用されているが、日本では格式高き楽器ということで、一般民衆では普及していない。
説の鳥、鳳凰(ほうおう)が翼を立てて休んでいる姿に見立て、この楽器は鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれる。
信西古楽図(しんぜいこがくず)は、平安時代の舞踊・音楽など様々な催し事が描かれた巻物。
15種類ほどの当時の楽器とそれを演奏する姿がある。


蘆笙(ルーシェン)
蘆笙(ルーシェン)
蘆笙(ルーシェン)は、中国の南部・ベトナム・ラオスなどの笙。おそらくこのあたりが笙の発祥の地だと思われる。

ケーン (Khene)
ケーン (Khene)
ケーンは、ラオスの笙。左右二列になった長い葦を使っている。大きなものでは人の背丈ほどのものもある。


2018/11/09

雲中供養菩薩

音楽を奏でる菩薩
雲中供養菩薩 52体のうちの一部をイラストに書き起こした。
雲中供養菩薩
10円玉にデザインされている平等院鳳凰堂(京都/世界遺産)。平等院鳳凰堂には音楽を奏でる菩薩、踊る菩薩が壁に掛けられている。
菩薩像は、大陸より伝来した琵琶、細腰鼓、そして洞簫など様々な楽器を奏でている。
雲中供養菩薩


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グラフィックツール と 背景テクスチャ と アイコン と 楽器事典

グラフィックツールを作ったのだけれど、そのグラフィックツールで作った背景テクスチャやアイコンを展示してます。もちろん自由にコピーして使っていただいていいのです。

そして、そのアイコン。楽器のアイコンなんだけれどもアイコンだけじゃもったいないというわけで楽器事典というか楽器図鑑というかそんなページもついでに作ったわけ。

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