2022/08/12

悪魔が発明した楽器

バンドネオン
bandoneon, bandonion

バンドネオン bandoneon,bandonion
バンドネオン
バンドネオンは、ヨーロッパの蛇腹楽器コンサーティーナ(ドイツ語ではコンツェルティーナ)を基に1800年代中ごろにドイツで開発された楽器。
ハーモニカと同じような「フリーリード」を空気の流れで震わせることにより音が出る。
現在ではバンドネオンは、アルゼンチンやウルグアイでよく使われる楽器として知られている。ほとんどのタンゴ・アンサンブルで典型的な楽器として定着したためだ。
アコーディオンと異なり、バンドネオンは左右の両手の力で蛇腹の押し引きを行うこともあり音量のメリハリを付けやすく明快なスタッカートをつけやすい。

ただ、この楽器、とても習得が難しいとしても有名だ。「悪魔が発明した楽器」というニックネームで呼ばれたりする。左右両方にボタンが付いているが、このボタン、音階順に整然と並んでおらず、なかなか難儀な並びかた。しかも、改良されると予期しない場所にボタンが追加されていたりするそうだ。

バンドネオンは主にドイツで生産されてきており、アルゼンチンでの人気にもかかわらず、アルゼンチンでは新品の楽器を手に入れるのは難しいという。
機械的構造が多いため故障も多いだろうが、具合が悪くなった楽器は何度も何度も修理して長く長く大切に使っている。
2014年以降、輸入にたよらずアルゼンチンでバンドネオンを開発製造するよ進めてきたという。
Webで調べてみると、ブエノスアイレスのメーカー「Baltazar Estol」での価格は USドルで $6,500(2021年3月現在)という記載があった。
「ドイツ製より安く作る」というのが目標だったようだが、$6,500 というと、趣味で使うには手軽に購入できる価格ではないよね。


バンドネオンの祖先
コンサーティーナ
concertina

コンサーティーナ concertina
コンサーティーナ

1930年ごろからイングリシュ・コンサーティーナ、ジャーマン・コンサーティーナなど様々なタイプが作られ、ダンス音楽や大衆・民族音楽、賛美歌、大きな楽団にも参加するなど幅広く使われてきた。
そして、イギリス式、ドイツ式、両方を取り入れた楽器が最も普及という歴史がある。
コンサーティーナを改良してバンドネオンが作られた。




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