クルムホルンはドイツ語で「曲がった角笛」という意味で、その名の通り「傘の柄」のように曲がった管が特徴。
ダブルリードの木管楽器だけれども、リードの部分にキャップ(windcap)がついている。
奏者は穴の開いたキャップから息を吹き込んで演奏するわけだ。
15世紀ごろに使われたヨーロッパ楽器で、ルネサンス期の他の多くの楽器と同じように、声楽四重唱の例にならってソプラノ、アルト、テナー、バスの4種構成で演奏された。
古い時代の楽器であるが、現在でも当時と同じ形状の楽器を復活させて演奏もされている。ビービーという雑音まじりの音で、カズーの音に似ていないでもない。