ポルトガルからやってきたチャラメーラと、中国からやってきたスオナ(哨吶)の区別が曖昧なまま、日本ではチャルメラと呼んでいる楽器。
もともとはペルシャあたりの笛で、西へはヨーロッパ、東へはインド・中国へと伝わったといわれている。つまり、日本へは名前や形は変わったものの、西回り・東回りのどちらからも同じ祖先の楽器が伝来したわけだ。地球規模で2枚リードの遺伝子を受け継ぐ偉大なる笛。チャルメラ。
明星チャルメラのチャルメラおじさんが持っているのは朝顔の形をしたベルがついているので、どちらかというと中国のスオナかな。
2枚リードの笛は大きな音が出るので屋台ラーメンでのアナウンスには都合がいい。わりと遠くまで聞こえる。
「ドレミーレド・ドレミレドレー」でもいいし「ソラシーラソ・ソラシラソラー」の、どちらでもいいんだけれど、どこの誰がこのメロディーを作ったんだろうね。チャルメラおじさんなら知っているかもしれない。