外来語の場合、英語だったり、フランス語だったり、イタリアやスペイン、ドイツと様々。
外来語の多い楽器の名前も統一されず、いろんなカタカナ表現で呼ばれたりする。例えば、コーラングレとイングリッシュホルン、ハープシコードとチェンバロ、トロンバ マリーナとトルムシャイトなど。ピアノなんかは英語であっても、もともとはイタリア語だ。
日本へはヨーロッパ各国からも英語圏からも言葉が入ってくるので、名前が統一されないのは致し方ないのかもしれない。
さて、低音木管楽器のバスーンとファゴット。
これは、どちらも同じ楽器の楽器名として使われており、日本ではファゴットのほうが若干多く使われているようではある。
ファゴットは ドイツやイタリアの名称であり、バスーンは 英語だ。日本では英語表現を主に使う傾向がある中、ヨーロッパの言葉を優先して使っているというのが現状のようだ。
さらには、バスーン と バソン も区別されていて、フランス語から来ているバソンは、バスーンとはちょっとキー配列なんかが違う。
標準としてのバスーン。「bass...」という言葉が入っているとおり「低音の...」という意味合いがあり、2枚リードの管楽器の中では低い音が得意だ。
もともと低い音程の楽器ではあるけれども、さらに低い音が出るのがダブルバスーン。バスーンより1オクターブ低く、最低音はピアノの最低音とほぼ同じで、メッチャ低いのでブルブルという感じの音に聞こえる。
「bass」代わりに「tenor」の言葉が冠される。木管楽器としては比較的低い音だけどバスではなくテナーの位置にあるということになる。バスーンより5度高い。