コルヌと呼ばれているのは、大昔イタリア半島の中央部で使われていたラッパだ。ようするにホルンだけど今日のホルンとはちょっと違う。紀元前のラッパだからバルブなんて無いので、自由に音階は出せない。とはいえ、空洞の管を作る、管を曲げる、というだけでもたいした技術である。
コルヌは、アルファベット大文字の「G」の形に大きく一周近く曲がっている。円の中心あたりにまっすぐな棒で管を固定しているが、この棒は演奏する時に肩に載せる「かつぎ棒」の役目も持つ。小さなベルはちょうど奏者の頭の上にくる。
軍隊のパレードで使ったりするので、歩きながら演奏できるというのは重要だ。今日のスーザフォンの演奏スタイルにとてもよく似ているね。