もともと、管楽器というのは「竹や葦」「大きな巻貝の殻」また「動物のツノやキバ」を素材として古代の人達が作ったもの。中でも巻貝やツノの管楽器はリップリードといって奏者の唇の振動を増幅して音を出す方式で、大きな音が出て遠くまで届くのが特徴である。そのため、仲間への合図や儀式に使われた。戦争の指揮や狩りなどでは重宝したに違いない。
ブブゼラは、南アフリカのサッカーの試合ではオナジミのラッパで、観客が一斉に吹き鳴らす。これは、音楽を奏でるというより、仲間への合図、儀式に使われた「音の出る道具」であるので、ツタンカーメンのラッパと用途は似ているようだ。
ブブゼラを南アフリカの民族楽器などと、ワケの分からない表現があったりするが、量産された商品であるので、これは民族楽器ではない。
動物のツノでできた角笛が元祖ですよ、というわけでクネクネと曲がったツノに見立てたブブゼラもある。牛の仲間のクドゥのツノを真似たのだろうけど、本物のツノではなくプラスチックだ。
楽器の歴史 角笛 ....
リップリードとは、トランペットやチューバのように小さなお椀形のマウスピースがいていて、奏者の唇の振動が音源になる。 3300年前のラッパも東洋の法螺貝も、オーケストラで使われるフレンチホルンも、そして南アフリカで流行りのブブゼラもリップリード。これらを金管楽器として分類している。金属でできていなくても金管楽器なのですよ。 |