ツィンクは、ルネッサンスからバロック時代に使われていたヨーロッパの古楽器。管長を変えるバルブ装置がまだ無かった時代でなので金管楽器のリップリードをもっているが、リコーダーのような音孔がついている。
動物の角(つの)を使った角笛(つのぶえ)から発展してきた楽器であり、木製のものや金属製のものが作られた。金属製のものは亜鉛(あえん)でできていていて、ドイツでは金属製が多かったのだろう。Zinkは亜鉛を意味するドイツ語だ。
ツィンクは、イタリアやフランスではコルネットと呼ばれていた。現在のコルネットはピストンバルブが付いて、トランペットとよく似た形の金管楽器として存在している。