ギリシャ神話では
ヘルメスが作ったという、本体に亀の甲羅を使った竪琴
亀の竪琴 |
ヘルメスが川のほとりを歩いていると、とてもいい音が聴こえてきた。近づいてみると亀の甲羅に筋がくっつき風になびいて心地よいメロディが響いていた。ヘルメスは、この体験から竪琴を作ったのだと。
実は、これと似た話はあちこちにある。
こんな、童話のような話ではなく、奇想天外な神話で面白い物語がある。
まだ、ヘルメスが赤ん坊の時。ゆりかごから抜け出して、いたずらをした。
洞窟にいた亀や川で泳いでいた亀を捕まえて食ったりした。そしてアポロンの牛も盗んで食ってしまい、残った亀の甲羅と牛の筋や腸を弦として竪琴を作ったのだ。
アポロンは、牛を盗んだのはヘルメスだと気付いた。盗みがバレてしまったヘルメスはアポロンにその代わりとして竪琴をプレゼントしたのだという。