もともとバルブがなかった時代、精密な加工が必要なバルブを作る技術がなかった時代、金管楽器はこんな作りが当たり前だった。楽器単体で高さの違う音を出すことはできるが、限られた音程しか出せない。が、これはこれで通信や信号としてはもちろん、イベントの場では力強い音がでる楽器として立派に機能していたのだ。
時代は代わり、バルブを取り付けることによって、あらゆる半音を出すことができるようになり、どんな調でも演奏できる楽器が作られた。現在のようにとても幅広い楽曲、多様な編曲で使われるようになったのはバルブの恩恵なんだね。
そもそも、昔から「ナチュラル・・・」という名で呼ぶことはなかったはずで、当時のバルブの無い金管楽器を「ナチュラル・・・」と呼ぶようになったのは、最新の楽器が普及したからだ。