16世紀ごろモロッコに連れてこられた奴隷に関わるグナワという文化風習があり、その中で生まれたのがグナワ音楽。
グナワの音楽は悪い霊にとりつかれた人たち治療のために演奏されていたという。神様とのコミュニケーションとがとれる音楽。
演奏を続けることによってトランス状態(催眠によって表層的意識を無くし通常とは異なった意識感情が現れる恍惚状態)になり神に近づけるとされる。
代表的な楽器は、カルカバという金属でできたパーカッションと、ゲンブリという低音の弦楽器。トゥベルという大太鼓や手拍子が入ることもある。
カルカバ qarqaba |
ゲンブリ guembri |
トゥベル tbel |
グナワ音楽は、ロックのミュージシャン等にも影響を与え、神がかり的な思想を残したまま商業的な楽曲としても広がりを見せている。