竪琴を持つアポロン |
アポロンは太陽の神で、音楽や芸術の神でもあるということで竪琴を得意とする。英語ではアポロ(Apollo)。
月面着陸に成功した宇宙飛行船の名はこのアポロからきている。
さらに、明治製菓には円錐形のアポロというチョコレートもあるね。これは宇宙船のアポロから形と名前を拝借している。
オルフェウス Orpheus
竪琴を演奏するオルフェウス |
オルフェウスは、ギリシャ神話の神。
吟遊詩人であり、竪琴の演奏は巧みでとても美しい。演奏を聴いた獣や虫、そして草花までもがその音曲に魅せられたという。
ちなみに、この竪琴とその演奏技術はアポロンから譲り受けたもの。
マルシュアス Marsyas
マルシュアス Marsyas
アウロスを吹くマルシュアス |
マルシュアスは、ギリシャ神話の神でアウロスという笛を持っている。
アウロスは二本がセットになったリード発振の笛。この笛は、マルシュアスが道端に落ちていたのを拾ったのだけど、頑張って練習したのだろう、なかなかハイレベルな演奏ができるようになった。
ただ、拾ったアウロスは災いの呪いがかかっていた。アポロンと音楽演奏で戦ったが、その呪いのせいか負けちゃった。負けた罰として生きたまま皮剥ぎをされたんだと。
パン Pan
パン Pan
パンフルートを吹くパン |
パンは、ギリシャ神話の神。複数の葦の管を並べた管楽器を持っている。
羊飼いや羊の群れを見守る神ではあるのだけど、スケベなおっちゃんという一面がある。
かわいい森の妖精をつけまわしてたりする。嫌がった妖精は沼の中まで逃げ込み葦に変身したとか。その葦で作った楽器がこの笛。パンフルートとかパンパイプと呼ばれている。
バステト Bastet
シストルムを持つバステト |
バステトは、エジプトの神話に登場する神。猫の姿をした女神だ。
手に持っているのは、シストラムという振って音を出す打楽器。日本でいう、いわゆるガラガラの仲間。神聖な儀式で使われた神具だったようだ。
サラスワティ Saraswati
サラスワティ Saraswati
ビーナを弾くサラスワティ |
サラスワティは、ヒンドゥー教の神で、芸術・学問を司る。手が4本あって、ビーナという弦楽器をもっている。
すべての手で楽器をひいたら、さぞかしすごい演奏ができそうなんだけど、サラスワティは2本だけの手で演奏するようですな。
シバ Shiva
シバ Shiva
でんでん太鼓を持つシバ |
シバ は、ヒンドゥー教の神。
トラの皮をまとっていて、ヘビを首に巻き付けていたり、三又の槍を持っていたりで、ちょっとこわい感じ。
そんな中で「でんでん太鼓(ダマル)」を持っているのはちょっとかわいい。
クリシュナ Krishna
クリシュナ Krishna
バンスリを吹くクリシュナ |
クリシュナは、ヒンドゥー教の神。
クリシュナは、女性っぽい顔で描かれるが男の神。バンスリという笛を持っている。
この笛を吹くと、それを聴いた女性はみんなクリシュナに惚れれてしまうという。
弁財天(弁才天) べんざいてん
琵琶を演奏する弁財天 |
弁財天は、日本の神。弁天さんという通称で呼ばれることも多い。
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティが日本に伝わったものだと云われており、持っている楽器もビーナから琵琶に置き換えられている。
雷神 らいじん
雷神 らいじん
太鼓をたたく雷神 |
雷神は、日本の神。カミナリの神様であって、この神様が太鼓をどこどこ鳴らして雷を起こす。人間がお腹を出して寝ていると、へそを取ってしまうこともあるらしい。
太鼓は複数連なっており、日本のリアルな太鼓としては見かけないセッティングだね。さらに、撥(ばち)も棒の両方で打つようになっているようで、これも日本ぽくないね・・というより世界的にも珍しい。