ヨーロッパの鍵盤楽器。
というか、幹音のキーがあって、その隙間に半音のキーを並べた様式はヨーロッパで発展したものなので鍵盤楽器といえばヨーロッパの楽器ということになる。ただし、この仕様の鍵盤は世界中に行き渡っており、特許もないだろうから、昨今の新しい鍵盤楽器や電子楽器のミュージカルキーボードはヨーロッパ発とは限らないけれど。
で、このレガールは16世紀から18世紀にかけて使われた楽器でリーガルとも呼ばれる(靴のブランドのregalと同じつづりなので紛らわしい)。
フイゴで空気を送り込んでリードを鳴らせるので、現在のリードオルガンと同じ原理。原理は同じだけどフイゴの操作は手作業だ。鍵盤担当と空気送り担当の二人がかりでの演奏というわけ。後に、二人がかりなんてのは効率が悪いじゃないのとかで足ふみペダルを棒でつなぎ、演奏者自身でフイゴを動かせるようにしたレガールも作られた。
足を使っただけに、今日のリードオルガンの「足がかり」となったわけだ。