2014/06/05

貝のラッパ

貝のラッパ
貝のラッパ

金管楽器
金管楽器と呼ばれているもの。これは別に金属でできていなくても金管楽器である。
小さな孔に唇をあてて、その唇を振動させて発音源にする楽器は金管楽器ということになっている。

ホモ・サピエンスのクチビル
それにしても、ホモ・サピエンス・ヒト科の、食料を摂取する入り口である口はラッパを鳴らすのにうまくできている。ラッパ演奏可能クチビルである。
考えても見よ。ニワトリやハトのクチバシでラッパが吹けるか。ワニやヘビの口でラッパが吹けるか。コイやウナギの口でラッパが吹けるか。コウロギやトンボの口でラッパが鳴るか。ミミズやオケラの口で・・・ちょっと話が飛びすぎた。
でもさ、ライオンやカバでもやっぱり無理。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・・・・サルならひょっとしたら吹けるかもしれないけれど、ヒトの唇と比べると貧弱だ。
数十万年前の人類の祖先の復元模型の写真を見ると、これはいけると見た。ラッパ演奏可能クチビルである。
人類の唇はラッパを演奏することを前提として発達しもっこり唇になったに違いない。

ラッパの誕生
ヒトは、その唇を与えてくれた神を裏切らず、自らはラッパを吹くことができない獣の角(つの)を切り取って端っこに息を吹き入れた。いや、吹き入れただけではなく、ラッパ演奏可能クチビルに力を入れて震わせながら息を吹き入れたのだ。ラッパの誕生である。
そしてまた、海に棲む大きな巻き貝に孔を開けて同様な動作をした者も現れた。もうひとつのラッパの誕生である。
実際、角とか巻き貝に由来する管楽器の名前はたくさん存在する。
日本には、ラッパに利用する適切は獣の角がなかったか少なかったで角製ラッパは見当たらないようだけど、海に面しているためホラガイがあるのはご存の通り。巻貝のラッパは南太平洋の諸国に存在していて、バヌアツの巻貝ラッパはテッペンに孔ではなく、途中に孔が開いていたりする。
それにしても、海の無いチベットにも巻貝ラッパがあるというのは驚きだ。こんな地理環境で大きな巻き貝を手に入れるのはとても難しいことであったはずで、貝はとんでもなく貴重品だったことだろう。むかしの大昔は、ヒマラヤあたりは海の中だったからということもあるが、それは何千万年も前なので人類はまだ存在していないので、念のため。

2014年6月、映画「ノア 約束の舟」全国公開・・・・あゝ、ノアはホラ貝も箱舟に載せたのだろうか、それともホラ貝は箱舟に載らなくても、水の中だから大丈夫だったのかな。この映画を見れば分かるかもしれない。