2010/06/19

ブブゼラ

ブブゼラ(vuvuzela)古代エジプトの王、ツタンカーメンの墓からブブゼラとほとんど同じ形の管楽器が発見されている。いまから3300年以上も前のラッパだ。形はほとんど同だけど材質は全く違う。ツタンカーメンのラッパは銅や金で出来ているが、ブブゼラはプラスチックなので、金型で量産できる。

もともと、管楽器というのは「竹や葦」「大きな巻貝の殻」また「動物のツノやキバ」を素材として古代の人達が作ったもの。中でも巻貝やツノの管楽器はリップリードといって奏者の唇の振動を増幅して音を出す方式で、大きな音が出て遠くまで届くのが特徴である。そのため、仲間への合図や儀式に使われた。戦争の指揮や狩りなどでは重宝したに違いない。

ブブゼラは、南アフリカのサッカーの試合ではオナジミのラッパで、観客が一斉に吹き鳴らす。これは、音楽を奏でるというより、仲間への合図、儀式に使われた「音の出る道具」であるので、ツタンカーメンのラッパと用途は似ているようだ。
ブブゼラを南アフリカの民族楽器などと、ワケの分からない表現があったりするが、量産された商品であるので、これは民族楽器ではない。
動物のツノでできた角笛が元祖ですよ、というわけでクネクネと曲がったツノに見立てたブブゼラもある。牛の仲間のクドゥのツノを真似たのだろうけど、本物のツノではなくプラスチックだ。

リップリードとは、トランペットやチューバのように小さなお椀形のマウスピースがいていて、奏者の唇の振動が音源になる。
3300年前のラッパも東洋の法螺貝も、オーケストラで使われるフレンチホルンも、そして南アフリカで流行りのブブゼラもリップリード。これらを金管楽器として分類している。金属でできていなくても金管楽器なのですよ。